趣味として商品先物取引を楽しむ
本業に差し障りのない範囲で、商品先物取引と楽しく付き合っていけないものだろうか。 過去の失敗経験をふまえて、先物取引のリスク、面白さ、リスクの少ない投資法を考えていきます。
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究極の投資法かと思ったら・・・
 似て非なるもの  2006/04/11では、リスクマネージメント  2005/09/13で紹介したコインゲームと同様の優位性が有ると思われる4種類の投資手法を使って、資金の増え方を見てみました。

 その結果、このコインゲームのように、持ち金に対する賭け金の割合を常に一定にするような手法の場合、勝率50%ではなく、損小利大もしくは損大利小にシフトさせて、勝率に変化を持たせると、複利的な効果が生じて利益が増える、という発見をしました。

 勝率80パーセントの投資手法では、「上がる確率と下がる確率が同じとした場合、損切り幅を利食い幅の4倍にすることで勝率80%になる」と言うことを紹介しました。この時、4勝1敗で得られる利益は0になります。

 これを組み合わせたら、予想の優位性が全くなくても、単純に、損切り幅を利食い幅の4倍、もしくはその逆に設定して、資金に対して同じ割合で利食い、もしくは損切りすることが出来れば、複利の効果で4勝1敗、もしくは1勝4敗で、0以上の利益が出るのではないか?と予想したのです。それが可能であれば、予想に優位性が無くても、利益が出せる究極の投資法になるのではないか・・。

 早速、試してみました。

 当たりで賭け金の4分の1の利益、外れで賭け金と同額の損失。勝率80%
 kyukyoku1.png

 当たりで賭け金と同額の利益、外れで賭け金の4分の1の損失。勝率20%
kyukyoku2.png

 この表を作り始めて直ぐ、その予想が間違っていたことに気がついたのですが、一応、全部書いてみました。見てお分かりの通り、予想の優位性が無ければ利益を増やすことは出来ません。

 最初に紹介したコインゲームでは勝率50%で、当たりで賭け金の2倍の利益、外れでは賭け金と同額の利益というルールでしたが、当たりの時の利益が賭け金と同額(優位性がない状態)だったら、どんなことになっていたのでしょう。
 kyukyoku3.png

 10%の賭け金の人が、当たったとき、資金に対して×1.1の結果になり、外れたとき資金に対して0.9の結果になります。1回当たって、1回外れた時点で、資金は0.9×1.1つまり、0.99倍になってしまうのです。
 賭け金の割合が増えれば増えるほど、この値は小さくなっていきます。
 
 今回、究極の投資法を考えることには失敗しましたが、得たものは非常に大きいと思います。
 「当たる確率50%、当たりの時の利益、外れたときの損失が、賭け金と同額」という優位性のない条件では、資金に対して何%という定率的なやり方では徐々に資金が減っていってしまうと言うことが分かったわけです。
 定額的に、例えば、10万円を賭け続けていた場合、この条件では10万円を得たり、損したりの繰り返しで、資金は増えもしなければ減りもしません(実際の投資では手数料分が減りますが・・)
 しかし、資金に対して10%という定率的なやり方にすると資金が減っていくことになります。「定率的な投資手法はリスクが高い」ということですね。

 ところで、最初のコインゲーム、「当たりで賭け金の2倍の利益、外れで賭け金と同額の損失、勝率50%」の時の時のように、優位性が高いときは、
 コインゲーム
 だったわけです。、
 10%と20%の部分では10万円の定額の場合(定額10万円で賭けていくと20回後には元金と合わせて200万円)、20万円の定額の場合(20回後は元金と合わせて300万円)と比べてわずかに良い結果になっいます。似て非なるもの  2006/04/11で試みた確率を変化させたパターンでは、より良い結果になっているものも有りますが、
 当たりで賭け金と同額の利益、外れで賭け金と同額の損失。当たる確率2倍(3分の2が当たり)
 
 当たりで賭け金の2倍の利益、外れで賭け金の半分の損失。当たる確率2分の1(3分の1が当たり)

 当たりで賭け金の2分の1の利益、外れで賭け金と同額の損失。当たる確率4倍(5分の4が当たり)

 回数が増えたことによる時間的なロスや、実際の投資で発生する手数料のことを考えると、どちらが有利かは微妙になってきます。よほど優位性を持った場合でなければ、定率で運用するメリットは受けられないような気がします。

 コインゲームでは、賭け金の割合について、その時の資金の○○%というように定率的に設定しましたが、投資手法として考えた場合、利食い、もしくは損切り設定をその時の資金に対して○○%と決めているのと同じことになります。
 そして、そのような投資手法は、リスクが高くなるという結果になったわけです。
 
 リスクの少ない利食い、損切りポイントを決めて、単純に○○円で利食い、○○円で損切りという行為を続けた方が良さそうだ。と言うことですね。
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似て非なるもの
 リスクマネージメント  2005/09/13で出てきたコインゲームでは、「当たったときは賭け金の2倍の利益、外れたときは賭け金分だけの損失」というルールでした。
 当たる確率が50%で、同じ金額を賭け続ければ、利益が損失の2倍なわけですから、「損小利大」の非常に分かりやすいモデルですね。

 他の投資手法で、「利益が損益の2倍」という優位性を持たせたモデルは出来ないだろうか?

 と、4つのパターンを考えてみました。

1、当たりで賭け金と同額の利益、外れで賭け金と同額の損失。当たる確率2倍(3分の2が当たり)。

2、当たりで賭け金の2倍の利益、外れで賭け金の半分の損失。当たる確率2分の1(3分の1が当たり)。・・・損小利大、コインゲームより勝率は低いが、買ったときの利大でカバーするパターン。

3、当たりで賭け金の2分の1の利益、外れで賭け金と同額の損失。当たる確率4倍(5分の4が当たり)。・・・損大利小を勝率でカバーするパターン。

4、当たりで賭け金の2分の1の利益、外れで賭け金の2倍の損失。当たる確率8倍(9分の8が当たり)。・・・損大利小でより大きな損失を勝率でカバーするパターン。

 4つとも、同じ金額を賭け続ければ、利益が損失の2倍になります。
 それが、「同じ金額」でなく、「持ち金100万円から始めて、賭け金は持ち金に対して一定の割合」となったとき、どうなるのか・・見て行きましょう。
 当たり、外れの順番は、コインゲームの時のように、実際に私がコインを投げて決めたものでなく、当たる確率に合わせて、適当に割り振りました。
 回数は、それぞれ1万円ずつ賭けていったとして10万円になるポイントを目安としました。(例えば、1、のパターンでは、1万円ずつかけていくと平均3回で1万円が増えることになりますので10万円になるポイントは30回と言うことになります)

 参考のためにコインゲームの時の損益表です。
 コインゲーム
 

1、当たりで賭け金と同額の利益、外れで賭け金と同額の損失。当たる確率2倍(3分の2が当たり)。
 nitehinarumono1.png
 コインゲームの時は、持ち金に対して、50%でトントンだったですが、60%でも利益を残しています。表の計算は、ほとんどかけ算によって計算されています。単純な50%での計算では、コインゲームの時は、当たりで×2、外れで×0.5という計算になっていました。ところが、このパターンでは、当たりが×1.5、これが2つ有るので2乗されて×2.25と同様の効果が生じています。
 
2、当たりで賭け金の2倍の利益、外れで賭け金の半分の損失。当たる確率2分の1(3分の1が当たり) 
 nitehinarumono2.png
 この損小利大のパターンでは、70%の賭け金でも利益を出すことが出来ます。50%の部分の計算では、当たりで×2、外れで×0.75、これが2つ有るので2乗されて0.5625、となり、コインゲームの際の0.5とくらべ、外れの際の損失が少なくなります。少し損失が減るだけで、破産のリスクがだいぶ減ることが分かります。
 
3、当たりで賭け金の2分の1の利益、外れで賭け金と同額の損失。当たる確率4倍(5分の4が当たり)
 nitehinarumono3.png
 70%では最終的にわずかに損失がありますが、60%までは損小利大とくらべ利益が多くなっています。50%の部分の計算では、当たりの際、×1.25となり、これが4つ有るため、約×2.44と同様の効果が生じています。

4、当たりで賭け金の2分の1の利益、外れで賭け金の2倍の損失。当たる確率8倍(9分の8が当たり)。
 nitehinarumono4.png
 これまでのパターンでは1回目外れということになっていましたが、損大利小の投資手法で、賭け金(建玉)の割合が高くなった場合の恐ろしさを感じてもらうために、このパターンに限り7回目に外れを持ってきました。
 10%、20%では、比較的利益が伸びていますが、損大の場合のリスクマネージメントの難しさを感じる結果となりました。100%の賭け金の場合では外れによって大きなマイナスを生じています。商品先物取引では、建玉の割合を大きくしていくと、1回の大きな損失で、借金を背負ってしまうという例ですね。

 さて、4種類の投資手法、どのように感じたでしょうか。
 4番目のように、利大にして、リスクマネージメントが出来ていない場合を除いては、コインゲームの時と比べて利益が増えています。
 今回の4種類は、コインゲームに似せて、同じ金額を賭け続けるやり方なら、賭け金の倍ずつ増えていくやり方にしたつもりです。ところが、持ち金に対して常に一定の割合での賭け続けるような手法の場合、コインゲームの時のように、当たり、外れが五分五分の時よりも、損小利大、もしくは、損大利小にして、確率を変化させた方が、回数が増えて、複利的な効果が生じることが分かりました。
 回数が増えることで、時間的な効率は下がってしまう可能性も有りますが、今回の比較は、自分としては、「資金に対して同じ割合で投資する場合の複利的な効果」とリスクマネージメントを考える上で、結構、面白いものだったと思います。

 ※下線部「損小利大、もしくは、損大利小にして、確率を変化させた方が」については、過去の記事、勝率80パーセントの投資手法に基づいた考え方です。
「むーみん理論を踏まえて」の誤り
 むーみん理論を踏まえて  2005/11/24では、後半で
--------------------
結果として、
 全体の損益=利益の平均値×勝率-損失の平均値×負ける率-手数料がプラスになる必要があります。
  
 さて、それが実現できればゼロサムゲームの勝ち組になれるのか・・・。
 答えはNOです。

 商品先物取引の世界で生き残るためには、リスクマネージメントが絶対に必要になります。それが出来なければ、たとえ、
 全体の損益=利益の平均値×勝率-損失の平均値×負ける率-手数料 の式がプラスになるような方法を考えたとしても破産の可能性が出てきてしまいます。

 リスクマネージメント  2005/09/13を読んでいただければ、その意味が分かります。
--------------------
 という文章を書きました。
 もっともらしく書いていますが、間違っていたことに気がつきました。

 投資の結果として、
 全体の損益=利益の平均値×勝率-損失の平均値×負ける率-手数料 がプラスになるようであれば、必ず、利益が出ているはずです。

 リスクマネージメント  2005/09/13の記事に出てきた表裏を当てるコイン投げのゲームでは、当たったときは掛け金の2倍の利益、外れたときは掛け金分だけの損失、という非常に有利な条件でした。

 私が勘違いしたのは、このルールが非常に有利だと感じたため、このゲームでは 
 全体の損益=利益の平均値×勝率-損失の平均値×負ける率-手数料 が必ずプラスになっていると考えてしまったわけです。
 そのため、「全体の損益=利益の平均値×勝率-損失の平均値×負ける率-手数料 がプラスになっていても、リスクマネージメントが出来なければ破産の可能性がある」という結論にしてしまったわけです。

 実際には、
 「裏を当てるコイン投げのゲーム(確率50%)で、当たったときは掛け金の2倍の利益、外れたときは掛け金分だけの損失」という非常に有利な条件でも、リスクマネージメントが出来ずに総資金に対する賭け金の割合が増えていくと、
 全体の損益=利益の平均値×勝率-損失の平均値×負ける率-手数料 がマイナスになってしまう。
 という捉え方が正解だと思われます。

 リスクマネージメント  2005/09/13のコイン投げのゲームでは、当たったときは掛け金の2倍の利益、外れたときは掛け金分だけの損失と言う具合に、賭け金によって、外れた場合の損失がどれだけ発生するかを、あらかじめ計算することが出来ます。そして、このコインゲームでは賭け金の割合が50%より下であれば、利益が増えていくということになります。しかし、実際の取引では、なかなか損失額を一定に保つことは出来ません。現在、上記の式がプラスになって、利益が出ていても、突発的な大きな損失で、それがマイナスになってしまうこともあるわけです。
 その意味で「平均値」よりも「最大値」  2006/04/05で書いたように、自分の投資手法で、最大どのくらいの損失を被る可能性があるのか、考える必要が出てきます。
予想に従った投資手法
 予想と投資手法  2006/03/28では、優位性のある予想が出来れば、それに合わせて投資手法を考えた方が良さそうだ、と言うことを説明した上で、私の投資手法は、私の予想に合っていると言う内容でした。

 片張り取引の場合、通常、「これから価格が上げてくる」という予想によって買いを建てます。
 売り建玉を持っていて、その建玉を買いによって仕切る場合も、その時点でそれ以上価格が下げる可能性が少ない(上げてくる可能性が高い)と判断したから、と言うことになます。
 売りの場合は、これとは全く逆に「これから価格が下げてくる」という予想によるわけです。
 当たり前のことですね。

 チャートによるテクニカルな判断にしろ、ファンダメンタルな判断にしろ、優位性の有る予想が出来る人でしたら、その予想に従って、上がると思ったら買いを建て(売り建玉を買い手仕舞い)、下がると思った売りを建てれば(買い建玉を売り手仕舞いすれば)利益が出そうです。

 例えば、「これから上げてくる」という予想で買いを建玉した後に価格が下がったとします。逆行ですね。
 この人がその時点で、上げる確率が高いと考えるのであれば、そのまま損切りしないで持ち続ける、もしくはナンピンする。
 その時点で、ファンダメンタルな要因や価格が下がったことによるチャートの変化などで、下がる確率が高くなったと考えた場合、下がると考えているわけですから、買い建玉を損切りする、もしくは、損切りした後売りを建てる。
 
 と言う対処の仕方が、予想に従った投資手法と言うことになります。

 この場合、買いに対して、価格が下げたとき、その時点で「上がる可能性が高い」と判断されているのに、機械的に損切りするのは、予想に反することになます。

 いわゆるシステムトレードというのは、過去のデータに基づいて割り出した優位性のある予想に従って、上記のように売買することになます。

 どんなに優れたシステムでも、100%の予想は無理ですから、建玉に対して逆行するというケースが出てきます。「システムの買いサインによって買いを建ててみたら逆行した。システムは、依然、買いサイン。」このようなとき、逆行して含み損が出てくると「更に逆行するのではないか?」という不安が湧いてきます。100%の予想は無理ですから、当然その可能性もあるわけです。システムが優秀で、高い確率の予想が出来ても、残りの何%になってしまうのではないかという考えが強くなります。
 資金に対する建玉の割合が高かったり、逆行によって追い証がかかるという状況になってくると、その不安はいっそう増してきます。
 更に逆行したりすると、そもそもそのシステム自体、過去のデータを元にして作ったもので、今の相場には合っていないのでは?などという不安も湧いてきてしまいます。
 このように、優位性のある予想でも、逆行してくると、それに従いたくない状況が出てきます。

 ファンダメンタルによる予想を立てている場合でも、不安が高くなる状況では、その不安によって予想自体の精度が下がることも考えられます。よく、バーチャルな取引だと儲かるのに、実際の取引では難しいと言われるのは、そのような心理面での影響が、大きいからだと考えます。

 優位性のある予想をする難しさと、優位性のある予想をしていても、それを信じて従っていくことの難しさがあるわけですね。

 そこが解決できれば、片張りで勝てるようになる糸口がありそうですが・・。 
ボックス相場での投資術 2
 ボックス相場での投資術  2006/01/20 では、実際にはあり得ないボックス相場のモデルを利用して、損小利大について考え見てみました。その結果
 
 良いポジションで建玉することが大切。
 良いポジションで建玉すれば、損小利大の効果が期待できる。
 利大を大きく設定しすぎると利食いの機会が少なくなってしまい、結果として、利益が減ってしまう。

 という結論が導かれました。
 この結論以外にも、それに付随して考えられることがあります。

 このチャートは、高い価格からは下げやすく、低い価格からは上げやすい、というボックス相場のモデルを使ってニュートラルなポジションで建玉した際の損大利小の優位性を示したグラフです。
 boxsouba1.png

 ニュートラルなポジションではなく、底値で買いを建玉したり、天井で売りという有利なポジションでのチャートは次のようなものでした。
 「損小利大」のチャートです。
 boxsouba2.png

 「損大利小」のチャートです。
 boxsouba3.png

 どちらも利益が出ていますが、「損小利大」にした方が効率がよいことが分かります。
 
 この3枚のチャートを見た後で、上記の結論以外に考察できること・・。
 先ず1つ目
 「ナンピンが有効である」ということです。
 当たり前なことではありますが、ボックス相場では、逆行したポジションというのは最初のポジションよりも有利なポジションになります。1つ目の建玉がニュートラルなポジションだったとしても、逆行してナンピンするポジションは自ずと2番目、3番目のチャートのような有利なポジションに変化していきます。

 そして2つ目
 「良いポジションでの建玉は、損切りしないで待っていれば、利食いできる可能性が高くなる」ということです。
 3つ目のグラフは、3円逆行したところで損切りしていますが、損切りしないでいれば、ボックス相場ですから、そこから反転して戻ってくるわけです。利食いのポイントに行くまでには、再び逆行するものもあるわけですが、時間とともに多くの建玉が利食いのポイントに戻ってくるとになります。
 ということは、「建玉から仕切るまでに時間的な猶予があった方が有利」ということになり、「期先で建玉した方が有利」と考えることが出来ます。

 ボックス相場での投資術  2006/01/20でも書いているように、実際にはあり得ないボックス相場のモデルを使って導き出された結論です。実際の相場は、こんな単純であるはずがありません。当たり前ですが・・。

 とは言うものの、私の取引手法は、この理屈をそのまま使っていると言っても良いようなやり方であることは、このブログを読んできた皆さんにはお解りだと思います。

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ボックス相場での投資術
 私のような逆張り的な思考の人たちは、価格が上下する確率について、何となく次のような期待を抱いています。

 高い価格からは下げやすい
 低い価格からは上げやすい

 別の言葉で言えば、「価格が高くなるほど下げる確率が高くなり、価格が低くなるほど上がる確率が高くなる」ということです。

 順張りの人でも、「波に乗る」という言葉を使うように、価格は波のように上下に動きながら変化していく、と考えていると思います。価格が波のように上がったり下がったするのは、このような確率の変化があるからだと考えられます。

 敢えて損大利小で  2005/11/18の中で考えついた「むーみん理論」では 、「上がる確率、下がる確率が五分五分とした場合、『損小利大』も『損大利小』もリスクは同じである」ということでしたが、この前提条件の部分、「上がる確率、下がる確率が五分五分とした場合」は現実から考えると少し違ってくるわけです。ある価格が約定した瞬間は売り買いが同じですので上がる確率下がる確率が五分五分とも言えますが、少し長い目で見たとき、価格によって上記のような「高い価格からは下げやすい、低い価格からは上げやすい」、と言った性質が出てくるように思います。
 もちろん、抵抗線を上抜いたり、下抜いたりすれば、状況は変わりますが、ここでは、ひとまずそれは置いておきましょう。
 
 高い価格からは下げやすい
 低い価格からは上げやすい

 という世界では『損小利大』と『損大利小』どちらがよいのでしょうか?

 敢えて損大利小で  2005/11/18で使ったようなチャートにして見てみましょう。
 ここでも、話を単純にするために対象を東京金と考え、実際には無いですが、1円変化するごとに上がる確率、下がる確率が10パーセントずつ変化するボックス相場のモデルを作りました。

 先ず、ボックス相場のちょうど中間的なニュートラルなポジションで建玉した場合、のチャートです。
 このチャートでは、ニュートラルなポジションで買いを建てて、+1円で利食い、-3円で損切りするという「損大利小」で書かれています。
 boxsouba1.png
 「損小利大」で考えるとすればニュートラルなポジションで売りを建てていると考えれば良いわけです。

 ニュートラルなポジションで建玉した場合は「損大利小」の方が利益が出ると言うことが言えます。

 では、ニュートラルなポジションではなく、底値で買いを建玉したり、天井で売りを建玉する場合はどうでしょうか。

 「損小利大」のチャートです。
 boxsouba2.png

 「損大利小」のチャートです。
 boxsouba3.png

 どちらも利益が出ていますが、「損小利大」にした方が効率がよいことが分かります。

 このことから、ボックス相場で取引する場合は、先ず、利益を出すためには、建玉するポイントが非常に重要で、利益を増やすためには「損小利大」が有効だと言えます。

 最初のニュートラルなポジションでのチャートが「損大利小」で利益が出たことを考えれば、良いポジションで建玉した場合に「損小利大」にした方が効率がよいと言っても、利大の幅を伸ばしすぎてニュートラルなポジションを大きく越える設定をしてしまうと、なかなか利食いをすることが出来ず、利益を出しにくくなる、ということが分かります。
 つまり、このボックス相場のモデルで上手に利益を増やすポイントは、「ボックスの端の方で建玉して(もちろん天井で売り、もしくは底値で買いです)、利食いはニュートラルなポジション周辺に設定する」ということになます。

 
 これは、現実にはあり得ない相場モデルでのシミュレーションです。
 通常は、ボックス相場といっても、このチャートのように完全に固定しているわけではなく、底値や天井も相場の状況で変化します(上げトレンド、下げトレンドなど)。当然、抵抗線を上抜いたり、下抜いたりという現象が起こってくれば、全く、違った動きにもなります。
 仮にそのようなことが起こらなかったとしても、商品先物取引には期限がありますから、逆行した価格がこのチャートの様に戻ってくるとも限りません。
 相場のいろいろな動きを無視した、特殊なモデルでのチャートであることは確かです。

 ただ、現在、私が仕掛けているサヤ取りには、このボックス相場に近い状況があります。対象とする銘柄や投資手法によっては、参考になる部分もあるかと思います。

 関連記事
   ボックス相場での投資術 2  2006/02/05

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「予想の確率」そして・・・
 予想の確率について  2005/11/28では、
 「損小利大」の効果  2005/11/25
 「損小利大」と「予想の確率アップ」  2005/11/26
 などの記事の中で私が使っていた「予想の確率」という言葉が厳密にどのようなことを意味しているかを説明しました。
 建玉時点での予想と、損切り、もしくは利食いをした結果から求めた確率では、厳密な意味での「予想の確率」とは違う、という内容だったわけです。
 ただ、現実問題として、そのような確率を求めることは、結果からしか行うことが出来ません。

 予想の確率について  2005/11/28でも書いたように、結果から導き出された確率には、建玉から、損切り、もしくは利食いまでの紆余曲折は考慮されていない確率になります。
 そのように考えれば、建玉から、損切り、もしくは利食いまでの紆余曲折が少ない、デイトレードの場合などは結果からの計算であっても、厳密な意味での「予想の確率」に近い値が出るのではないでしょうか。

 とはいえ、正確な、「予想の確率」を求めることに、あまり大きな意味はありません。

 大切なことは、
 「投資を始めてから今までで、資産が増えている」と言うことは「予想の確率は50パーセントを超えている」ならば「損小利大を意識すると利益が増えやすいかも・・」
 「投資を始めてから今までで、資産が減っている」と言うことは「予想の確率は50パーセントを下回っている」ならば「ただ損小利大を考えても資産は減る一方。先ずは価格の動きを読む力を養って予想の確率を上げる努力をした方が、結果が出易いかも・・」
 と言うことです。
 「かも・・」と付けたのは、理屈ではそう考えられるけど、実際にはいろんな偶然や、リスクマネージメントの問題も含まれるためです。

 関連記事
   損小利大によるシステム取引  2005/11/15
   敢えて損大利小で  2005/11/18
   勝率80パーセントの投資手法  2005/11/23 11/24更新
   むーみん理論を踏まえて  2005/11/24
   「損小利大」の効果  2005/11/25
   「損小利大」と「予想の確率アップ」  2005/11/26
   予想の確率について  2005/11/28
予想の確率について
 「損小利大」と「予想の確率アップ」  2005/11/26では、
 
「予想の確率」について
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 例えば、金の取引を10回行って1勝9敗だったとします。9敗は全て1円で損切り、残りの1勝で20円分利益を出したとします。勝率は10パーセントで11円の利益を出していると言うことになります。この金の取引の「勝率」と、上記の文章の「予想の確率」は別のものです。
 この人は1勝で20円の利益を出した際、1円上がるごとに、まだ上がるという予想を立てて、それが当たったと考えると予想が当たった確率は29回の内20回と言うことになり、約69パーセントということなります。
----------
 と説明しました。なんだか、もっともらしい説明ですね。
 上記の説明では、1円の変化ごとに上がるか、下がるかを予想して、それが当たる確率という考え方で、「10回の建玉の内9回をマイナス1円で損切り、1回はプラス20円で利食った」と言う結果から確率を計算したわけです。

 これを書いたときは、これで正しいと思っていましたが、よく考えてみると、こんなに単純ではなさそうです。
 この例では、9回をマイナス1円で損切りしていますが、全ての建玉が、建玉した直後にいきなりマイナス1円になったのでは無いはずです。上がったり下がったりの紆余曲折を経て、最終的にマイナス1円で損切りになったと考えられます。その紆余曲折の中で常にその時点から上がるのか下がるのかという予想がされていたと考えることが出来ます。
 この人の場合、最終的に11円プラスになっているので、「無数にある予想ポイントの中で当たった回数が外れた回数より11回多かった」と言うことになると考えられます。

 この人は損益がプラスですので、50パーセントをクリアしているのは確かですが、本来の「予想の確率」という意味では、投資の結果のみから計算した約69パーセントよりもずっと低くなるはずです。

 現時点で、投資の結果のみから計算される「予想の確率」は現実を反映していないことは分かりましたが、現実を反映した「予想の確率」を計算する方法は思いつきません。
「損小利大」と「予想の確率アップ」
 「損小利大」の効果  2005/11/25で説明したように、「損小利大」は決して無駄な考えではありません。ですが、予想の確率が50パーセント以上であってこそ、「損小利大」よって利益が増えることになります。

 自分の予想確率が50パーセント以上かどうかはどのように判断したらよいでしょうか?

「むーみん理論」
「上がる確率、下がる確率が五分五分とした場合、『損小利大』も『損大利小』もリスクは同じである」
「上がる確率、下がる確率が五分五分とした場合
    利食い幅/損切り幅 × 勝率/負け率 = 1 という関係が成り立つ」

 と言うことで、つまり

「予想の確率が五分五分の状態では「損小利大」でも「損大利小」でも長期的には利益を上げることが出来ない」と言うことになます。

 ですから、ある程度の期間デイトレードなどで先物取引をしていたら、その時点で自分の投資資金がトレード開始時より増えていたら、50パーセントをクリアしていると言えます。その場合、「損小利大」によって利益を増やすことが出来ると考えられます。

 逆に、投資資金が、減っているような場合、その人の予想は50パーセントを下回っているわけです。(わずかに上回っていて手数料分でマイナスになっていることもあるかも知りませんが、ここではとりあえず無視しておきましょう)
 この人が、この先、商品先物取引で利益を上げるにはどうしたらよいでしょうか?
 先ず、予想の確率を50パーセント以上に上げる必要があります。それ以下だと、いくら「損小利大」に気をつけてもこの人の資金は減る一方です。「損小利大」の効果  2005/11/25のダメダメ君と同じですね。

 ところで、上記の文章に出てくる「予想の確率」についてですが、
 例えば、金の取引を10回行って1勝9敗だったとします。9敗は全て1円で損切り、残りの1勝で20円分利益を出したとします。勝率は10パーセントで11円の利益を出していると言うことになります。この金の取引の「勝率」と、上記の文章の「予想の確率」は別のものです。
 この人は1勝で20円の利益を出した際、1円上がるごとに、まだ上がるという予想を立てて、それが当たったと考えると予想が当たった確率は29回の内20回と言うことになり、約69パーセントということなります。

 「予想の確率」は、仕掛ける時点での価格の上げ下げを読む力、逆行したときにそのまま逆行が広がるのかどうか(損切りポイント)を読む力、順行した時にどこまで利益が伸びるか(利食いポイント)を読む力、この3点によって決まってくると思います。

 この記事の中盤で
 「予想の確率を50パーセント以上に上げる必要があります。それ以下だと、いくら「損小利大」に気をつけてもこの人の資金は減る一方です。」と書きました。むーみん理論で検証したときのように「利食い幅を損切り幅の○○倍にする」というような「損小利大」では、この文章そのままで正解です。
 ですが、「損小利大にしよう」と意識することで、逆行したときにそのまま逆行が広がるのかどうか(損切りポイント)を読む力、順行した時にどこまで利益が伸びるか(利食いポイント)を読む力が上がるとすれば、結果として予想の確率が上がり、利益を増やすことができると考えられます。
「損小利大」の効果
 予想が当たるか率を五分五分と考えたとき、「損小利大」を実行しても、それによって利益を得ることが出来ないことは損小利大によるシステム取引  2005/11/15などで説明してきました。

 しかし、チャート分析、その他、何らかの方法で予想の確率が上がると「損小利大」が有効に働きます。
例えば、予想の確率が60パーセントとして損小利大のチャートを書いてみます。
 今までのように対象を東京金としてマイナス1円で損切り、プラス2円で利食いということで考えます。
 sonshoridai1b6.png

 「損大利小」ではどうでしょうか。マイナス2円で損切り、プラス1円で利食いにしてみましょう。
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 五分五分の時と同様に、利食い幅を増やすと勝率が下がりますが、その下がり方が少なくなるため、「損小利大」の方が有利になっていることが分かります。
 逆に本当のダメダメ君で、予想が40パーセントしか当たらないとした場合はどうでしょうか。
 まず「損小利大」です。
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 続いて「損大利小」です。
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 当たり前ですが、60パーセントの場合とは全く逆になります。
 そして、ここにも「損小利大」の効果は現れます。どちらの場合もマイナスですが、「損小利大」にした方が損失額は少なくてすんでいます。
 このダメダメ君は、このままでは「損小利大」でも「損大利小」でもずっとマイナスが続きますので、どちらの場合も最終的にはダメダメの結果に終わってしまうのですが・・・。

 「むーみん理論」では
「上がる確率、下がる確率が五分五分とした場合、『損小利大』も『損大利小』もリスクは同じである」

というこになっていますが、決して「損小利大」が無駄ではないと言うことですね。

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