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趣味として商品先物取引を楽しむ
本業に差し障りのない範囲で、商品先物取引と楽しく付き合っていけないものだろうか。 過去の失敗経験をふまえて、先物取引のリスク、面白さ、リスクの少ない投資法を考えていきます。
続・リスクマネージメント
 「むーみん理論を踏まえて」の誤り  2006/04/06を書いたのを機に、リスクマネージメント  2005/09/13で取り上げたコインゲームについてもう少し掘り下げて考えてみたいと思います。

 コインゲームのルールはこうでした。
「表、裏を当てるコインゲームで当たったときは賭け金の2倍の利益、外れたときは賭け金分だけの損失ということにします。
 持ち金100万円から始めて、賭け金は持ち金に対して一定の割合でかけていきます。4万円を切ったところで破産、ということとします。」

 「持ち金100万円から始めて、賭け金は持ち金に対して一定の割合」ではなく、「とにかく1万円ずつ」だったら、当たったら2万円の利益、外れたら1万円の損失ですから、2歩進んで1歩下がる感じて、どんどん利益が増えていきます(もちろんハズレが何回か続くこともあるでしょうが、確率的には五分五分ですので・・)。20回コインを投げれば平均的に10万円増えることになります。

 2万円ずつだったら20回コインを投げれば、平均的に20万円。3万円だったら・・30万円。と、賭け金を上げるごとに利益はどんどん増えていきます。

 当たり前のことですが、何だか凄いですよね。それだけ、「当たったときは掛け金の2倍の利益、外れたときは掛け金分だけの損失」というルールがいかに有利か、ということですね。

 これだけ読んだら、賭け金が多ければ多いほど良さそうな感じさえしてきます。

 「持ち金100万円から始めて、賭け金は持ち金に対して一定の割合」となったとき、いったい何が起きていたのか、詳しく見ていきましょう。

 話を単純にするために、1回当たって1回外れたときの資金の増減を見てみましょう
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 「1回目当たって、2回目外れ」の場合も「1回目外れ、2回目当たり」の場合も、賭け金の割合が50%を超えてくると、利益よりも損失額の方が多くなってきます。
 投資で考えれば
 全体の損益=利益の平均値×勝率-損失の平均値×負ける率-手数料 がマイナスになると言うことですね。

 賭け金の割合が高くなって行くほど、外れたときのダメージが大きいことがよく分かります。

 利益の出ている50%より少ない賭け金の場合で、40%と10%が同じ利益になっています。
 リスクマネージメントの立場からしたら、「だったら10パーセントで行こう」と考えるべきですね。

 50%より下の場合の利益を見ると、「少ない」感じがしませんか?
 賭け金が少ないのですから、当然、少ないのですが、このルールのままゲームを続けていけば、どんどん利益は増えていくことになります。
 商品先物取引で、長期的に利益を増やすには、「ハイリスク、ハイリターン」ではなく「少ない利益を積み上げていく」という感覚が大切なんでしょうね。 

 ところで、賭け金の割合90%の人は最初90万円の賭け金だったわけですが、90万円だから悪かったのではありません。90%だったから悪かったわけです。もし、持ち金1,000万円だったら、この90万円も安全な賭け金と言うことになります。
 逆に、最初10万円の賭け金だった、賭け金の割合10%の人も、元々の持ち金が少なければ、賭け金の割合としては高くなるわけですから、リスクの高いゲームになってしまうわけです。

 個人投資家が、商品先物取引で不利になりやすいのは、資金の少なさから、必然的に建玉証拠金の資金に対する割合が高くなりやすい、と言うことも関係有りそうですね。
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週末のNY
 週末のNYガソリンと原油の価格です。
 nygas060408.png

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 わずかに下げています。
 週明け、東京ガソリンと原油は週末とさほど変わらないレベルで推移しそうですね。
 様子見モードになってきたのかな?
 ガソリンと原油のサヤが大きく動かなければ、ガソリンスプレッドを注目していきたいと思います。

 私ごとですが、今日、明日は、地元のお宮の春祭りで、獅子を舞っています。

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