趣味として商品先物取引を楽しむ
本業に差し障りのない範囲で、商品先物取引と楽しく付き合っていけないものだろうか。 過去の失敗経験をふまえて、先物取引のリスク、面白さ、リスクの少ない投資法を考えていきます。
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サヤチャートと建玉
 商品先物取引で行われるサヤ取りは、2つの商品間での価格差の変動を利用して利益を狙うわけですが、価格差の推移を検証するに当たり、サヤチャートを利用している人が多いと思います。
 私にとっても、過去のサヤの推移を分析する上で、サヤチャートは欠かせないものですが、サヤチャートにもいろいろなものがありますので、私がよく表示しているサヤチャートについて考えていることを書いてみます。

●つなぎ足と一代足
 サヤ取りの分析だけでなく、片張りの分析でもよく使われるのが、先限つなぎ足チャートです。
 最近では、オンライン取引会社の相場情報ページなどでも表示できるところが多いですね。
 日足だけではなく、週足や月足で表示することによって、長期間のサヤの推移(価格の推移)を調べることが出来る点で、優れていると思います。
 ただし、このつなぎ足チャートは、毎月もしくは隔月で発会している新しい限月の価格の推移を期先の部分だけ、便宜的に繋げたチャートであることを十分理解しておく必要があります。

 特に誤解が生じやすい先限つなぎ足のサヤチャートの組み合わせは、ガソリンと灯油の組み合わせですね。
 ガソリンと灯油、先限つなぎ足、月足チャート
 「5月頃ガソリン買い灯油売り、11月頃ガソリン売り灯油買いを仕掛けたら儲かりそうだ」と考えたくなるチャートですが、それは間違いです。
 詳しくはこちらの記事をお読み下さい。
   ガソリンと灯油のストラドルについて  2006/07/07
 このような誤解を避けるには、それぞれの限月がどのように推移したのか、一代足を使って検証する必要があります。
 過去のチャートも合わせて比較するのであれば、私もよく使っているサヤ比較チャートが便利ですね。

 貴金属のように限月による価格の差が少なく、常に一定の逆ザヤや順ザヤになっている銘柄では、先限つなぎ足による分析でも信頼性が高くなると思います。(当然、その逆ザヤや順ザヤを考慮しなければいけませんが・・) 

●取引倍率と建玉
 オンライン取引会社の情報ページで見ることが出来るサヤチャートやサヤブロック相場表では、それぞれの銘柄の相場表に表示される価格をそのまま引き算しているものがほとんどです。
 倍率の同じ原油、ガソリン、灯油でのサヤ取りであれば、特に問題ありませんが、倍率の異なる銘柄でのサヤ取りを行う場合は、チャートと建玉、建玉した場合の損益の増減とチャートの推移について理解する必要があります。

 例えば、金と白金の先限つなぎ足、日足チャートを見てみます。
 計算は、サヤ幅 = 白金の価格 - 金の価格 です。
 白金の価格 - 金の価格 日足チャート
 もし、このチャートを見て、「随分、サヤが開いてきたからサヤが縮小するだろう」と判断すれば、白金売り、金買いと言うことになりますが、取引倍率が、金は1000倍、白金は500倍ですので、建玉後の損益の増減と、このチャートの推移が一致するように建玉するには、白金売り2枚、金買い1枚で仕掛けなければなりません。
 サヤ取りの仕掛けの際、「サヤ縮小(拡大)ねらい」とか「順ザヤ(逆ザヤ)縮小(拡大)ねらい」などと言いますが、それはつまり、「縮小(拡大)したら利益が出るように建玉する」ということです。
 取引倍率に合わせて、建玉する枚数が合っていないと「縮小ねらい」のつもりで建玉して、思惑通り、チャートではサヤ縮小しているのに、含み損が発生するという場合が出てきてしまいます。

●計算倍率の調整
   サヤ幅の計算方法  2006/08/14
 この記事で説明しているように、倍率の違う銘柄を、敢えて1枚ずつで取引することで、サヤ取りとして取引しやすくなることに気がついたので、私の場合、基本的には、1枚ずつ(1対1)でサヤ取りの建玉をしています。(例外として Non-GMO大豆5枚と一般大豆1枚 などあります)
 金と白金のサヤ取りでもなら、白金1枚、金1枚と言うことですね。
 チャートもそれに合わせて、
 サヤ幅 = 白金の価格×0.5 - 金の価格
 というように倍率を変更することになります。
 実際には
   サヤの計算方法修正  2006/07/14
 に書いた理由で
 サヤ幅 = 金の価格 - 白金の価格×0.5 で計算しています。
 金の価格 - 白金の価格×0.5 日足チャート
 金買い1枚、白金売り1枚で仕掛けたくなるチャートですね。
 この時、計算式は、
 サヤ幅 = 金の価格×2 - 白金の価格 としても、
 取引倍率をそのまま掛けて、
 サヤ幅 = 金の価格×1000 - 白金の価格×500
 という計算式でも、チャートの目盛りに表示される数値が変わるだけでチャートの形としては、同じになります。
 私の感覚としては、金の片張り取引のチャートのように、チャートが1ポイント動くと、1000円の損益、という関係になっていた方がチャート動きと、損益の関係が掴みやすいので、
 サヤ幅 = 金の価格 - 白金の価格×0.5 の計算式でチャートを作っています。

 その他の組み合わせでも、
 サヤ幅 = 白金×0.5 - ゴム×5
 サヤ幅 = 金 - 原油×0.05
 のように、チャート1ポイントの変化が1,000円の損益という関係でチャートを書いています。
 
 1枚ずつ(1対1)で建玉したら、その建玉に対する損益の増減とチャートの推移が一致するようなチャートの計算式にすることが大切です。

●その他のサヤチャート
 損益の変化と、チャートの推移が一致するわけではないですが、サヤ取りの分析にとって有効ではないか、と思うチャートもあります。

 サヤ幅 = 金 ÷ 白金
 金 ÷ 白金 日足チャート
 のように、2銘柄の比率の推移を表したチャートです。
 2銘柄の比率によって、一方の銘柄の、他方の銘柄に対する割高(安)感を見ていくわけです。
 こちらのチャートは、掛け算と割り算の組み合わせの計算式になりますので、1枚ずつの建玉だからと言って
 サヤ幅 = 金 ÷ (白金 × 0.5)
 としても、チャートの形自体に変化はありません。
 金と白金の組み合わせでは、サヤ幅 = 金の価格 - 白金の価格×0.5 のチャートとかなり似たチャートになっています。

 昨年(2006年)の8月下旬から白金とゴムのサヤ取りを仕掛けて、結果として損切りで終わった経験をしています。
 その際、検証していたのは、
 サヤ幅 = 白金×0.5 - ゴム×5 のチャートです。
 週足チャート
 白金×0.5 - ゴム×5 週足チャート
 月足チャート
 白金×0.5 - ゴム×5 週足チャート
 8月下旬の時点では、900ポイントを超えるようなサヤ幅は、それ以前ほとんどなかったため、白金売り1枚、ゴム買い1枚で仕掛けて、その後、サヤは1200ポイントを超えるところまで拡大してしまいました。
 サヤ幅 = 白金 ÷ ゴム のチャートで見てみると、
 週足チャート
 白金 ÷ ゴム 週足チャート
 月足チャート
 白金 ÷ ゴム 月足チャート
 このチャートでは、2006年の8月時点で、白金に対するゴムの割合は、特別高いとは言えない状況だったことが分かります。
 その後も、私のサヤ分析のほとんどは、倍率を調整して、建玉の損益とチャートの推移が一致するもので行うことがほとんどですが、他の計算によるチャートもサヤ取り仕掛けの参考になるということを強く感じた、出来事でした。
 
 上記のそれぞれのチャートにボリンジャーバンドによる分析を加えて、移動平均からの乖離具合を見てみることも、仕掛けのポイントを掴む上では有効かもしれません。
 サヤ幅 = 金の価格 - 白金の価格×0.5 の日足チャートにボリンジャーバンドを描いたものです。
 金の価格 - 白金の価格×0.5 のチャートにボリンジャーバンド

 これらの他にも、サヤチャート表示のための計算方法や、有効な分析方法が有ると思いますので、いろいろと研究していただければと思います。
 
 大事なことは、自分が見ているチャートが、何を表しているものなのか、良く理解して分析することだと思います。

※私が普段、使っているチャートソフトは、アストマックス・フューチャーズの「 Futures Analyst Perfect Version 」ですが、口座を開かなくても利用することが出来る「 Futures Analyst Basic Version 」でも、データの配信が30分遅れと言うだけで、機能はPerfect Versionとまったく同じですので、この記事に表示している日足チャートなどは、同様に表示することが出来ます。(チャートの計算式の変更も「二商品演算の設定」から簡単に行うことが出来ますし、サヤ比較チャートも便利です。) 
 まだ使っていない方は、是非、アストマックス・フューチャーズからダウンロードしてみて下さい。 

 尚、金とゴムのストラドルのように納会日が異なる銘柄どうしのサヤチャートや、異限月間でスプレッドでのサヤチャートを表示する場合には、
   フューチャーズアナリスト、過去のサヤチャート表示時の注意  2006/07/19
 こちらの記事も読んでおいて下さい。 
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2007/08/05(日) 03:55:11 | 東証上場・ジャスダック上場企業
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