衆議院選挙が8月30日に迫ってきました。
民主党のマニフェストでは、年金制度の改革について、
「年金通帳」で消えない年金。
年金制度を一元化し、
月額7万円の最低保障年金を実現します。
このように書かれています。
テレビ番組などで、この年金制度についてのグラフが表示され、最低保障年金と所得比例による年金部分があることが説明されたりするのですが、私が、最も知りたいのは、今まで納めてきた国民年金はどうなるの?と言うことです。
私は自営業ですので、国民年金で、二十歳から今まで20年余りにわたって年金をきちんと納めてきました。
民主党のマニフェストで書かれている、「所得比例による年金部分」という言葉の中に、今まで納めた年金額に応じた支払額、という意味合いも含まれているのかいないのか、とても重要なところです。
今までも、「年金一元化」という論議がされる時、「今まで支払った年金はどうなるのか?」と言うことについて疑問を抱いていましたが、そのことについて、なかなか明確な説明がされることはありませんでした。
「年金一元化」という言葉の基に、真面目に支払ってきた年金がなかったことにように扱われてしまうの?という不安は大きくなるばかりでした。
もし、民主党マニフェストに書かれている「年金一元化」が、今まで国民年金を納めてこなかった人の方が得するような制度であれば、民主党の年金改革案には、絶対反対したいところです。
ところで、前回の選挙は「郵政選挙」と言うことで自民党が圧勝したわけですが、今回の選挙は「政権交代選挙」という雰囲気になっているように思います。
今までの自民党政権による政治に対する行き詰まり感などから、「一度、民主党に政権をとらせてみてたら・・」と考えている方も多いのではないでしょうか。
私の中にも、そのような考えが有ったりもしますが、民主党に一票を投じると言うことは、上記の年金改革案も含めて、民主党のマニフェストの中身全てについて「賛成」という意思表示をすることになります。
どこの政党のマニフェストでも、全面的に賛成することができるところはなかなかありません。
こんな時、どのような選択をしたらよいのか、本当に悩ましいですね。
※この記事を投稿後、直接、民主党の方にメールで問い合わせてみたところ、返信がありました。
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民主党の年金制度改革について、お尋ねいただきありがとう
ございます。
ご指摘の通りです。
民主党ホームページから、ご覧いただけます。
http://www.dpj.or.jp/policy/manifesto/seisaku2009/index.html
から、「年金」→「公平な年金制度を創る」です。
また、政策担当役員が動画形式で解説しております。
http://www.dpj.or.jp/special/manifesto2009/manifesto_qa.html
から、Q2「消えた年金問題には……」の中で、民主党の考
える年金制度を説明しています。
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一応、今まで納めた年金については、無駄にならないと言うことが説明されています。
一つ、不安は解消されました。
民主党さん、素早い対応、有り難うございました。
結局、選挙では、小選挙区では民主党議員に投票しました。
比例区では民主党にはなく、長野県知事としてお世話になった田中康夫さんの新党日本に投票しました。
民主党の政策に関しては、その後、年金の財源と、高速道路無料化について、以下のような意見、質問を送っています。
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■件名: 現在の年金支払いについての財源は・・
■ご意見・ご感想:
衆議院選挙の前、8/12に、民主党が提案している年金制度について、現在私たちが支払っている年金はどうなるのか・・という旨の質問をしました。
それについて、今までの年金については新しい年金制度とは別に支給されるという内容の回答をいただき、安心しておりましたが、その財源について、疑問を感じましたので、教えて頂けると有り難いです。
今までの制度であれば、私が年をとって受け取る年金は、その頃の若い世代が支払った年金と、国の負担のよってまかなわれることになる予定だったと思います。
民主党の提案する年金案に移行した場合、私たちが年をとった時、若い人達は新しい制度での年金を消費税と、所得比例部分によって支払っていることになります。
私が年をとって、年金を受給する年齢になった時(25年後)、古い年金に対する支給についての財源は、若い人達が、新しい年金の賭け金として支払っている消費税や所得比例部分によってまかなわれるという理解でよろしいのでしょうか?
それから、古い年金(国民年金)について現在支払っている年金は、民主党の提案している年金が開始された時点で、支払う必要がなくなるのでしょうか?
その場合、私は現在41歳、年金加入期間は20年ほどですが、年金加入期間が25年に満たない場合は、古い年金による支給は無くなってしまうのでしょうか?
民主党さんの提案する新しい年金が始まっても、古い年金についての支払が、今まで同様続いていくのでしょうか?
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■件名: 高速道路無料化について
■ご意見・ご感想:
民主党のマニフェストで提案されていた政策の中で、最も?なのは高速道路無料化です。
高速道路を利用している人、していない人、利用している人でも、仕事の内容などその利用の仕方で、賛否両論の政策だと思います。
私は、長野県に住んでいますが、高速道路は東京などへ出かける際、高速バスを利用することで、利用しています。
高速バスは、JR等に比べ、料金も安く、時間も早く東京に出られるために、非常に便利に利用しています。
高速道路が無料化にされ、渋滞が増えることによって、高速道路が、高速道路として機能しなくなり、高速バスなどの定時運行が難しくなるのは、本当に困ることです。
一般車両が増えることで事故の発生率も増えます。
高速道路の事故による渋滞は、迂回路がないので本当に最悪です。
「何時までに東京に着かなくてはならない」というような事情を持ちながら、移動する人も多いと思います。
高速道路が、高速道路として機能することの大切さ、と言うことを重視して頂きたいと思います。
「無料化にするのは、首都高などを除いた一部だから、それほど渋滞は起こらない」という理屈を話していた民主党の議員さんがいます。
一部を有料化すると言うことになると、無料の区間から、有料の区間へ移るところでは、料金所が必要になってきます。
現在のETCような装置を使わなければ、無料区間と有料区間の間の料金所では、相当の渋滞発生が予想されます。
現在の高速道路1000円という政策は、普通乗用車が対象なので、土日になると交通量が増えて、渋滞発生の原因になっています。
無料にするのであれば、一般車両ではなく、例えば、「四トン車以上のトラックやバス」と言うことにすれば、世の中の物流コストが下がり、経済にとって良い効果を及ぼし、交通量もさほど増えないので、渋滞も起こりにくいと思います。
その他の民主党の政策については、応援したくなるものが多いですが、「高速道路無料化」この政策は、本当に慎重に考えてもらいたいと思います。
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